Onboard Movie 岡山国際サーキット (2006/08/12)

   


1分40秒位の走り方  ※GSX-R1000/K6 スプロケ(F15/R44)の場合。

参考オンボードビデオ
2006モトルネ夏 練習走行
(1分39秒7)

右クリックしてダウンロード可

QuickTime形式です
プレイヤーの最新版はここ

前書き

烏滸がましくも、岡山国際の攻略というか自分なりの走り方を書いてみました。
オンボードビデオを再生しながら各ポイントの解説を読んでみて下さい。

書いているライダーのレベルは、GSX-R1000(K6)でベストラップが1分38秒9、CBR600RR(04)で1分39秒9程度で、 1分50秒〜42秒位のライダーへのアドバイスを想定して書いています。

おかしな点やご意見があれば是非コメントお願いします(_o_)
また、部分的にもっと詳しくとか、ここどうやってるの?セッティングは?など、質問があれば可能な範囲で何でもお答えします!

1コーナー

コントロールラインを越えて「1。2。」と数えてからフルブレーキ。
乗れていない時でもコントロールラインはアクセル全開で通過出来るように意識する。(タイム計測にも最終的な競り合いにも重要)

最初はコントロールラインでまず先にリアブレーキを踏んで、その位置を奥に詰めていくと良い。

5速→3速へ。
ブレーキを残しつつインへ進入していく。立ち上がりラインは膨らんでも中央までで。多少速度を落し過ぎても良いので早めに向きを変え、エンジンパワーを生かして"全開で"脱出する事。

コントロールラインを越えるまでは全開で!
ここで全開!

2コーナー〜モスS

難しい。が、ここからアトウッドまでの走り方でかなりタイムが違う重要区間。
少し速めのスピードで進入できると良い気がする。立ち上がりでは膝をセンサーにして少しでも早く全開にできるポイント(バンク角度)を探る。
立ち上がり中に3速→4速へ。5速に入れるまでは絶対に全開のままで。

モスSに進入する直前に5速にシフトアップ。同時に一瞬アクセルを緩めて左右に切り返し、左の画像のようにアトウッドへの道が見えたら全開に。この区間で全開に出来るかどうかで結構(気分が)違う。

アトウッド

ラインは全日本でも結構バラバラらしい。
私は600だとアウト側から速度を余り落しすぎないように回るが、1000だと割に直線的に突っ込んで、奥で素早く向きを変えて全開時間を長く取るように走る。

奥はかなり登っている上に相当深いので、余程の事がない限りオーバーランする事はない。安心して突っ込んでOK。
イン側に真っ直ぐオーバースピード気味に突っ込む。5速→3速へ。

外から進入する人が多いので、この走り方だとパッシングポイントとしても使える。しかし、モスSでピッタリ後ろにつけている位でないと、ラインの交差角度がきついので危険(外から突っ込まれる)。抜くのは、進入で相手よりも前に出た事が「確実に相手にも分かる」自信がある時に。
#逆に、相手の真後ろに付くと自分よりもブレーキングポイントがかなり早いので、追突しないようにも注意。

コーナー後半は向きが変わっていれば後輪のグリップと相談しつつ、出来るだけ早く全開にする。このサーキットではここが一番リアに加重がかかり、リアサスの出来が分かる。ここでトラクションがかけられるようにリアサスを調整すべきだと思う。

登りなのでやや高回転まで引っ張りつつ、看板の直下までに5速にシフトアップできれば、裏ストレートで速度を乗せる事が出来たと判断できる。

向き変え終了。加速開始。


ここで5速に出来ればOK
ここまでは絶対大丈夫


立ち上がりラインはこの辺
フロントスリップダウンに注意!
(特に雨天時)

ヘアピン

ブレーキングできるフロントならば150mからのフルブレーキでもギリギリ間に合うはず。最初は200m看板でリアブレーキを踏んで車体を安定させてからフロントを握ると良い。

全開からいきなりフルブレーキというのは難しいので、空走距離が少し出来たとしても、「ここからフルブレーキすれば間に合う」ポイントを自分の中できっちり見つける事。その後、空走距離をなるべく減らしていく。

馬力のあるR1000の場合、やはりここが最大のパッシングポイントになるので、上記ポイントは重点的に練習して、しっかり把握するべき。

ラインとしては、ストレートの最後がかなり左に曲がっているので中盤は意識してコース中央部を走り、コース左端に沿って減速できる角度で進入する事。

バトルしている時は、相当にイン側から進入する形になってしまっても、とりあえず前で入った方が勝ち!な気がする(^^;;

ギアは6速→2速。
内部はカントがかなりあるので思ったよりも速度が出ていても回れる。でも脱出ラインは膨らませない事。(次の左の進入で逆バンクになってしまう)

立ち上がりはカントのせいで思ったよりもフロント加重が抜けていて、リアのグリップだけに集中して大きく開けるとフロントからスリップダウンするので注意。

リボルバー&パイパー(左左)

難しい・・・。
登りからからいきなり下っているので、ここもフロントからのスリップダウンに注意。
フロントサスが決まっていないと進入時にかなりフラフラするかも。
切り返し(最初の倒し込み)を素速くできるとタイムアップすると思われるが、難しいので無理に攻めず、もう少し上達してからの課題と考えて良いかも。
意識としては左のエンジンカバーを縁石にぶつける感じで!らしい・・・。

パイパーまでの間は短いけれど一瞬でも全開にする事。
縁石に乗ってコースをワイドに使えるならばその方が良い。
(でも結構揺れるので、次の進入が不安定になる位ならば、慣れてからで良いと思う)

パイパーは立ち上がり優先。出来だけ早く全開に出来るように向きを変え、ハングオフしてバイクだけでも早く起こし、早く開ける。
(もちろん、戻したり調整したりするようなタイミングだと早過ぎる)

縁石まで綺麗に膨らみながら加速できると最高。回しきって2速→3速へ。

ここはきっちりインに寄せたい
(この画像だと甘い)


乗れていれば、ここでコース右端を
走っている筈・・・
インはちゃんと縁石まで寄りましょう。
これはダメな例・・・

ダブルヘアピン

3速でひと加速してブリッジ手前でブレーキング。2速へ。
ビデオよりもかなり突っ込める筈だが、リアがホッピングしがちなので注意。
(リアが浮くようなら伸び減衰を弱めたりして調整を)

ビデオは下手過ぎて参考にならないが、クリップまで減速しつつ向きを変え、クリップを過ぎたら加速しつつ立ち上がるようなメリハリの効いた乗り方を。

もりぞーさんの39秒オンボード(CBR600RR) がとても参考になると思われる。
(つーか、そっちを見たら私のオンボードなんか見なくていい(^^;;::)

ダブルヘアピンはどちらも寝ている所でアクセルを開けてハイサイドしやすいコーナーなので、無理は禁物。ここで必死になってもタイム的には余り変わらない。
疲れたり集中力が落ちていると思ったら、ここは流す方が吉。

マイクナイト

ダブルヘアピン2つ目を2速全開、最アウト側で立ち上がる。
上手く体重移動してフロントは余り浮かせないように。

3速へのチェンジをきっかけに倒し込む。ブレーキは不要。
(でも進入は前加重で!)

ここも高速コーナーで、タイムを稼ぎたいのでアクセルは開けていく。
思ったよりも下っていて、何も考えずにアクセルを開けると思いっきり開け転けするので注意(経験者談(T_T))。

進入は前加重で、クリップを過ぎたらリアに加重しつつアクセルを出来るだけ開ける事。最終のブレーキングポイントまでに全開にする区間を取りたい。

ここからアクセルを開ける
パワーバンドに入っているので、ラフな開け方をしないように注意
縁石の上を走りたい!

最終コーナー

ブラインドになっていてライン取りが難しい。ビデオは参考になりません(X_X)

進入は、全日本などを見ていると縁石の切れ目あたりから倒し込んでいる模様。マイクナイトで大外まで膨らむのが正しいラインらしい。

基本的には勿論立ち上がり重視で、いかに早くアクセルを全開にできるかが勝負。ここもハングオフを積極的に使っていく。メインストレートは結構長いので、ここの走り方で簡単に0.5秒位は変わる超重要コーナー。

最後の縁石は雨でない限りかなり踏んでもOK。むしろ踏めるようなラインで抜けてくる事を目標にすると良いと思われる。

総括

基本的に、1000はいかに全開にするか、だと思う。
折角160も170も馬力があっても、きっちり全開にできていなければ何の意味もない。たとえ雨でも、全開にするべき所は100%全開にする事がタイムアップの必須条件。

気持ちの上でもそれは重要で、要所要所でアクセルを回し切って走る事が自分のテンションを上げ、保ってくれると思う。

スーパーバイクのコーナリング能力やブレーキング能力を使い切るのは至難の業だけれど、加速能力は使い切ろう。回らなくなるまでアクセルを回すべし!

全開走行が基本
 
 

 

   
2006-12-01

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