2007 Moto Revolution

   


06/24 予選/決勝日

完全ウエット

朝から雨

ロッジで目が覚めた5時過ぎにはもう雨が降っていた。
天気レーダーを見ても、丸一日、晴れそうにない。

思い返すと↓この3年のレース、半分以上がウェットレース・・・。
お陰で雨はそれなりに得意になったけれど、絶対自己ベストが出ないからなぁ・・・ 晴れたら37秒台が狙えそうだったんだが・・・

2007.04 モトレヴォ 雨
2006.11 モトルネ 晴
2006.10 ストカフェ 雨
2006.08 モトルネ 晴
2006.04 モトルネ ハーフウエット
2005.11 モトルネ 雨
2005.08 モトルネ 晴
2005.05 OPEN3耐 雨
2005.04 モトルネ 雨(予選)

予選

雨脚は強くなる一方。しかし、泣き言を言っていても仕方が無いので、雨用の古ツナギに着替える。ちなみに私は雨だとグローブも換える。以前、雨でグローブから油分が滲み出してハンドルが握れなくなる位滑った事があるからだ。雨用のグローブは敢えて革用オイルでのメンテナンス等はしない。

雨の予選で他のバイクと絡んだら、抜けなくて絶対にタイムが出ないので、コースインのタイミングを遅らせて集団から外れる事にする。これで予選は人より1周少なくなるが、クリアラップを取る方が重要だ。
決勝でそのままタイヤを使う可能性を考えたら、多く周回してタイヤを終わらせてしまう訳にも行かないし。

全力!
APCさんの写真待ち!

予選

前回の Round 1(レポート未UP) では、雨の中の2位争いを制してトップに追いつこうとした所で転倒、リタイヤしてしまった。
(しかも、雨の3時間耐久で転けたのと全く同じ場所で!)
今回はそういう訳には行かない。3回同じ転け方したらバカだ。

前回はドライのままだったサスセッティングも全体に緩めて動くようにしたし、転けないで雨の中速く走る方法をちゃんと頭で考えて走る。

・開ける所はちゃんと開ける。全開!
・ブレーキングポイントは晴れと同じ
・直線を速く。コーナーは遅く
・いつも以上に前後の加重を意識して。高速コーナーで曲げようとして前加重にしすぎるとあっさりリアが無くなるので注意
・進入でのカウンターはOK。立ち上がりで滑ってカウンターはダメ

傘お姉さんゲット!

クリアラップ作戦が功を奏し、2番手に2秒以上の差を付けてポールポジション獲得! 後半、1台がパイパーで転倒し、イエローフラッグが振られたのも集団から外れて走行していた私に有利に働いたようだ。

今まで出た17レースのうち12レースはフロントローからスタートしていて、ポールポジションは通算6回目。それでもやっぱり嬉しい! 雨だけれど、これで岡山レースクイーンに傘を差してもらえる(^^)

しかも、2、3、11番手にオートルース。私も含めてオートルース勢でフロントロー独占! いやいや、ストカフェからモトレヴォまで、岡山のイベントレースはオートルース勢が席巻していると言っても良いのでは! 岡山でレースするなら オートルースレーシングチーム へ! 店長、お店もっと忙しくなりますよ〜(笑)

MASTERSクラス予選結果
予選後のフロントタイヤ(DUNLOP)

予選結果

公式記録を見てみると、前回優勝の団さんが何かのトラブルか出走されていない。他にも2台の1098Sが出走せずリタイヤ。オートルースのコーゾウさんも「嫌な感じがする」と言って出走せず。

私は、このコーゾウさんの決断には大賛成。
ライダーは、直感みたいなものには従うべきだと思う。それが当たるかどうかじゃなくて、結果に納得できるかどうかの問題。

最悪、死や大怪我の可能性もある大排気量レーサーのレース(しかも最近やたら重傷の話を聞く)で、不安を感じつつ出走して、悪い結果が出たら悔やんでも悔やみきれない。取り返しもつかないかもしれない。

マシンも気持ちも万全で、「もしどうにかなっても、それは時の運」と割り切れる心境の時にしか走ってはいけないと思う。
レースに出た事を後悔するのは絶対に嫌だ。誰かを責めるのも真っ平だ。

どんな怪我をしても、万一これで終わっても、納得する。
レースにはそれだけの魅力があるし、それが賭かっているからこそ面白い。
何でもそうだけれど、自分の責任で選んだんだ、と納得したい。

アフロ団大活躍!

同ピットのアフロ団。マシンはZ1000。OPEN115クラスの予選は14番手。
珍しく他のレースを観戦する余裕があってスタートから見ていたのだけれど、これが大盛り上がり!

下位グリッド5列目からのスタートだというのに、まさにロケットスタート! トップが1コーナーで転倒したのもあって2コーナーでは4番手!に。
その後もどんどん競り合いを制して1つまた1つと順位を上げ、レース中のファステストラップをマークしつつ単独2位にまで浮上!

ピットは毎周歓声で、メイドさんが跳ねててめちゃかわいかった(笑)

残念ながらペースを上げすぎて最後は転倒してしまったけれど、今回一番盛り上がったレースだった。これが2レース目だというから末恐ろしい(笑)

お疲れでした!>シ↑チャン&アフロ団のみなさん
次はさらに盛り上げてくれる事、期待してます!



KengYang編集サーキット配信動画
Windows 用 (wmv)
MAC用 (mov)
1コーナー視認不能・・・

多重クラッシュ・・・!

雨は小降りになるものの、霧が濃くなるサーキット。
嫌な雰囲気はあった。ホームストレートを半分行っても1コーナーは全然見えない。一部の人達はこの段階でレース中止を求めたらしい。

そして、次のSSクラス(4st400cc/2st250cc)のレースで大クラッシュ発生。
1台がサイティングでオイルを巻いてしまい、それがオフィシャルにも見えなかったのか、1周目に帰ってきたマシンが次々と1コーナーで転倒。骨折を含む怪我人も出た。

ピットからでも、オイル旗はおろか黄旗が振られているかどうかも分からない。
次々に突っ込む後続。当然、赤旗中断。

レースって何?

「再スタートは5分後です」という放送が何回流れても、誰もコースインしない。
我々のMASTERSクラスも、選手が集まって「中止にすべきだ」「1周回って全員ピットインしよう」という会話が飛び交う。

レースは自然を相手にする物でもある。雨だって風だってみんな同じ条件だから、レースは成立する。急に路面が濡れても乾いても、適応できるライダーが生き残る。

でも、フラッグが見えないのはどうだろう? 転倒車に気が付いても絶対避けられないような視界はどうだろう? それは、やはり既にレースじゃないと思う。

レギュレーションがあり、安全を確保して下さるオフィシャルがいるから我々はレースを走れる。そのルールや指示を担うフラッグが見えないなら、レースは中止すべきだ。
 

 

 

レース中止  「では、どうしたら良かったのか?」

結局、進行は1時間以上延期された後、残りレースのエントラント全員がブリーフィングルームに呼ばれ、そこでの多数決にて以降のレースの中止が決まった。
(レース続行を希望するものは0だった)

事務局側は「返金か、次戦への無料エントリー」という提案をされた。

私は、この提案は失敗だったと思う。

こんな事は運営側は百も承知かも知れない。敢えて私などに指摘されても不快なだけかも知れない。それでも、このイベントを心から楽しみにしている者として、一つの意見をここに書きたい。

諸々の運営上の事情も、エントラントの反発を恐れる気持ちも分からないではない。しかし、モータースポーツに限らず、この手のイベントが天候の急変で中止される事はよくある。その場合、エントラントに費用が返還される事はまずない。そんな事をやっていたら収支が破綻してしまうし、破綻しないのなら、それは通常のエントリー代が理不尽に高過ぎるという事だ。

今回、参加者が不満に思っていたのは費用じゃない。明らかに危険な天候状態になっていたのに強行しようとしていた、安全に対する事務局の姿勢だ。

事務局判断で中止すれば非難する意見も出るだろうし、進行の遅れは経費の増大を招くのだろう。しかし、だからと言って軽視されるのが安全であれば、それは今後のイベント開催そのものに悪影響を及ぼす。趣味のレースで死にたい奴なんか居るわけが無い。怪我だって会社を休む事になったら大事だ。
最大限に安全が確保されている事、少なくとも、確保しようと努力されている事、というのは大前提なのだ。

その辺のエントラントの不満をうやむやにする為に、費用の返還という提案をしたのだとしたら、最悪の選択だと思う。

ギリギリの収支のイベントだったとしたら、これで間違いなく赤字だろう。半数のエントラントに代金を返すのだから。

イベントの経済的失敗は、誰にも利益をもたらさない。

主催側はクラスを減らし、賞品を絞り、エントリー代を上げていかざるを得ないだろう。そうすれば、当然エントラントは参加を見合わせるだろう。そもそも中止になってしまうかもしれない。

こんな事をやっていたら、レースイベント自体がどんどん先細りでジリ貧になってしまうだけだ。

今回の件について言えば、事務局はもっと早い段階でエントラントを集めて意見を訊くべきだったと思う。
また、エントラントの方でも、うまく意見をとりまとめて事務局側に提案できるような方法を考えるべきなのかもしれない。(例えば全日本の選手会のように)

私はレースが好きだ。ストカフェ・モトルネで育てて頂いた。大恩がある。
モトレボにも走れる場所・楽しめる場所を提供して頂いて、とても感謝している。
多くのオフィシャルの方がレースを好きで、ボランティアとして参加して下さっている事も知っている。

だからこそ、この楽しいイベントを今後も盛り上げて、長くみんなで楽しんでいけるものにしたいと思う。その為に力になれる事があれば、できるだけの事をやりたい。

小さな会社なので大きな資金提供などは難しいけれど、各種デザインやインターネットを使った広報、エントリーシステムの作成や動画配信など、出来る事は沢山あると思う。こうやってレポートを書いているのも、少しでもレースに興味を持って、エントリーしてもらえる仲間を増やすためでもある。

・・・こんな所に書かずに直接岡山国際に提案すべきだな。改めてそれはしよう。

でも、昔めちゃくちゃ盛り上がっていたモータースポーツを、もう一度盛り上げていく事はできるはずだと思う。こんなに良いバイクが沢山あって、昔よりずっと安全なサーキットがいくつもあって、日本人ライダーが世界GPで活躍しているんだ。出来ないはずはない。

    2007-07-23