長文なので忙しい人の為のまとめ
・乗り方変えました
・練習で試したら自己ベストでした
・後はオンボード動画をご覧下さい・・
ハイカムに交換しての前回の練習走行。
恥ずかしながらタイムが落ちました(T_T)
最高速は確実に上がっています。裏ストレート終速で約10km/h。ピンポイントのピークパワーで言うと10%以上でしょう。加速度データは、以前には見た事の無い数値です。
(勿論、私が燃調合わせたK7の全日本マシンには劣りますが・・・)
しかし、ネガもあります。
12000rpmから上のドッカンターボの様なエンジン特性、8000~9000rpmの岡山インフィールド立ち上がり部分にぴったりはまる谷。
そして何よりも、今までよりも高速域からのコーナー進入の難易度。
進入直前に急に速度が上がるので、前後のピッチングモーションも大きくなり、人間がついて行けません。
「パワーだけ上げてもタイムは落ちる」よく言われている事が身体で理解できました。
#勿論、めちゃ悔しかったですが・・・
その後、モトレヴォの手伝いを含め乗れない期間がかなり長かったので、自分の走りをじっくりロガーで分析しました。
37秒の自分と33秒の全日本ライダーのデータ。
違う箇所を全コースに渡ってリストアップしていきます。
(向こうはスリックなので全部同じ事はできませんが・・・)
どこのセクションで何秒ずつ落しているのか?
-- 1コーナーからアトウッドまでで1秒。マイクナイトからホームストレートまでで1秒。
他はそれほど遜色なし! とにかくマイクナイトと最終が遅い・・・。
アクセルの開け方はどう違うのか?
-- 開け始めから全開までにかかっている時間が違う。無駄な所で開けない。
ラインや姿勢を選び、短時間に全開まで持って行けるポイントから即座に全開に。
コーナー進入からクリップまでの減速のかけ方はどう違うのか?
-- 常に最大Gで減速をかけ続ける訳ではない。重要なのは減速Gそのものではなく、
その変位から導かれる各部位での車体姿勢。
etc...
結果、自分の悪い癖がいくつも見つかりました。
頭の中で乗り方を変えます。
このエンジン特性でタイムが出せるはずの乗り方。
安全に、この先タイムアップを続けられる方向性。
木谷さんやsamさん、矢野さんや石川さん他、師匠達のアドバイスも反芻して、とりあえず手を付けられそうな所から再リストアップします。
(「最アウト側から進入する」とか、「切り返し時の身体操作」とか「リアブレーキ」とか諸々。いきなり全部は無理ですが!)
たった一回の練習でタイヤの美味しい所を使い切ってしまうようになったのもありますが、そろそろガムシャラに走り込むだけでは本当にダメになって来たのを感じます。
毎回ニュータイヤでガンガン練習するのは経済的に無理ですし、転倒や怪我のリスクも増えます。何より、偶然出たタイムやセットでは先に繋がりません。
最初に何を練習するのか、何のセットを出すのか、明確にイメージして練習に行かねばなりません。以前よりも、格段に事前準備にかける割合が増えました。
今回はその時間が最大です。
燃調MAPも念入りに再調整して最高に手間をかけたスペシャルMAPでいきます。
その甲斐あって、今日の練習走行は実りのあるものでした。
今までの癖を変えるというのは結構辛かったですが、アクセルの開け方をガラッと変えて走ります。今まで開けていた所で開けない。イライラします(笑)
1枠目はその走り方に慣れるのに使い、2枠目。
インラップ39秒。後は全て37秒台で走れます。
まだまだブレーキング、立ち上がりでタイヤグリップのマージンを残しています。
この時点でタイムは37秒2。自己ベスト更新です。コースレコードまで0.5秒!
これは良い! 正解だ! 1回ピットで休んで次はタイムアタックしよう!!
・・・と思いつつ、無理せず普通に進入したダブルヘアピン1。
倒し込んだ所でジェネレーターカバーガードが思いっきり接地してます。
バンク角が全然足りてません。
「あ、そういえばこないだ新品に交換したっけ・・・」
以前のガードは接地し続けて良い感じに減っていたのですが、新品はやたら分厚いのです・・・。削っておくべきだった・・・。
(ま、そもそも進入ラインが悪くて無駄に長くフルバンクしているので、言い訳でしか無いんですが・・・orz)
という訳でリアが浮いてさようなら~(^^;;/~~~でした。
マシンの損傷はジェネレータカバー割位でそれほど大きくはなく、1週間程度で復活予定です。
人間は動画の最後に映っているように、転がってすらいないので完全無傷です。
注意不足&整備不良&やっぱり腕、で転倒してしまいましたが、マシンもライディングの方向性も良い感じです。
今年最後のレース、今年の目標に向けて頑張ります!