すいません、長いです。
要約すると↓だけです。
・楽しく頑張ってます
・石川号は33秒4で目標タイムクリア
ポイント取得に向けて鋭意挑戦中!
最近「本業になったから」と言い訳しつつ、ずっとロガー分析・燃調ソフトを作ってます。
結局、今日の金曜テストも徹夜明けで行く事になってしまいました。
普通の仕事もあるので一旦帰ってきたのですが、また9時間後には岡山に居るはずです(^^;;
しかし、自分でも呆れ返る位実装したい機能が色々浮かんできて、視界が白黒になって腰痛で座れなくなるまでPCの前にいます。
サーキットも、自分と依頼仕事を合わせて今月は10回以上行ってます。文句なく最多ペースですねー。
用意したMAPを試して、微調整して、現地でソフトを改良して。
さらにデータを持ち帰って新しい分析方法を考えて。
もう何百時間数字の羅列とにらめっこしているんだか。
頭オカシイ気がします(^^;;
でもそのお陰で、1000か600での岡山・鈴鹿・菅生の走行データなら、数秒間のログで何処のコーナーをどんなペースで走っているか分かるようになりました。滑った瞬間も、スリップに付いたのも一目瞭然です。
自分でもちょっとマニアックかな、と思うので、興味のない方にはこの日記自体、本当に意味不明で無価値だと思います。すいません(^^;;
基本的な加速G分析や100%加速時の最適燃調の算出はかなり煮詰まってきました。複数の周回の同一セクション・重複回転数域の加速Gを自動的に集計・比較算出してくれるようになったので、ピットインの3分間で必要な補正値を割り出して、即新MAPを放り込む事が出来るようになりました。
気象条件別の補正パラメータも、大雨だの霧だの、バカみたいな炎天下だの、恵まれたのか呪われたのか、自分のレースを含め、僅か数ヶ月で極端なデータまで揃いました。(低温時はこれからですが)
純正補正センサーの無い湿度の影響が思った以上にでかいです。
水温やエンブレへの影響についても、トライ&エラーのデータがかなり揃ってきました。これは8耐様々です。
ところが、実際のライダーの操作に対するレスポンスとセクション分析を始めると、これがまた切りがありません。
各周比較やセクション比較(岡山は私のソフトだと16セクションです。16になるにはちゃんと意味があります)は当然として、ライダーと一緒にログデータを見ながら話をする際に、できるだけ分かりやすいグラフのデザインや色遣い、特定ポイントの数値データの表示、集計など。
目的が「見やすさ・わかりやすさ」なので、本当に無限に手をかけられます。
さらに、ざっと思いついて手がけているものは。
・各セクション別/アクセル開度別の空燃費のマトリックス集計
(セクションタイムと合わせてコースマップ上に表示)
・カセット交換式ギアの全組み合わせでのラップシミュレーション
・各ギア別の最適MAPの自動生成
・ギア別MAPを複数パターン組み合わせた場合のタイム短縮シミュレーション
・各ギア別の最適シフト回転数シミュレーション
・最適シフト時の短縮予想タイム算出
・「開け始めをぼかす」というアナログ調整の定量化
(アクセル開度の時間変化率をとって、アクセル開度の時間積分と実際の区間タイムの相関を出す)
・空燃費別のエンジン実出力統計
※シミュレーションは単純に減速比を放り込んで計算するとかではなくて、過去の走行データからの各セクション走行抵抗、エンジン回転数・アクセル開度別実測出力を使用して、ちゃんと実際の結果に沿うように分析してます。
基本的に自分がライダーなので「何をどうやったら結果的に速いのか」「なぜ速いのか」「どれだけ速いのか」に好奇心が尽きません。
サーキットは面白いです。「結果」が出ます。厳しいけれど、分かりやすい。
限られた時間と試行回数、機材の中で最もベターな解を導き出さねばならないのも、まさに実戦そのものです。詰め将棋的な側面がありますね。
石川号も計10種類のMAPを試して、エンジンの特徴は大体つかめました。かなりの精度で最高出力を出す燃調が導けたと思います。
インフィールドもかなり走りやすくなったと言ってもらえましたし、グラフを見ながら車体の問題点の洗い出しや、走り方・注意点の検討も出来ました。
そして、さすが石川さん。予定通りきっちり33秒前半のタイムを叩き出してきました。予選・決勝、このマシンでどこまで行けるのか楽しみです。
まだ調整できる部分がありますので、明日の予選までに今から新MAP作って持って行きます!
・・・溜まった通常業務をこなした後に(苦笑)