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2008年04月06日 06:17

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全日本ロードレース もてぎ開幕戦!

バイクの全日本選手権は、木曜・金曜がテスト走行、土曜予選、日曜決勝というスケジュールで、木曜日からいわゆる"ウィーク"が始まります。
#勿論、普通の仕事している人間には平日ですが・・・(>_<)

今回も Angela with SBS KIDANI の石川選手(GSX-R1000)と、Z-TECH VEGA SPORTS の和田選手(GSX-R600) の燃調・ロガー解析の仕事でもてぎに向かいます。途中の富士見SAでは、満開の桜の背景にくっきりとした富士山を見る事が出来て、望外の佳景を楽しめました(^^)

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仕事の方は、石川選手の燃調部分(トップエンド)は自分でも驚く位完璧にセット終了。これ以上触っても最適値からズレるだけです。既に0.78%(=1/128=1/2^7)刻みでしか調整できないEMProでは出来る事はない・・・と思っていたのですが。

新しく作っていった区間タイムの比較グラフ機能(もてぎは13セクションに分けてみました)がとても好評で、ヘアピンセクションで1速を使う場合と2速のままで行く場合の通過タイムを比べたり(0.15秒違いました)、前日のベストと比較してセットの方向性を決めたり、シフトポイントを変えて走ったデータを比較したり、極めて有意義に使ってもらえました。

最近は完全に燃調よりもロガー解析の方に重点が移ってきました。
(勿論、燃調合わせがきっちり出来ている事が前提ですが・・・)

それも当然だとは思います。ライダーコメントは抽象的イメージで、やはりこういう定量的な数値がないとメカニックは仕事し辛いですから。

実際の所は、燃調にしても一般的に「ギア」「アクセル開度」「特定の回転数帯」という条件でガソリン噴射量を調整するので、その条件になっている部分がコース上の何処と何処と何処なのか、きっちり把握してから変えないと、一カ所のメリットが他の場所のデメリットなりかねないので、結局燃調にはロガー解析が必要です。

逆に、特定のピンポイントでの挙動を変えるために、全く別のMAPを用意したりもします。今回もそういうパターンでした。

結構大胆に変えたので少し不安だったのですが、結果は狙い通り!
ライダーはただ全開にしている部分なのですが、0.20秒の短縮に成功。燃調で補正できる範囲としては大成功です。


チームとしては、与えられた条件の中で仕事をするしかないので、いきなり上位入賞などは難しいですが、それでも、自分の力で0.05秒でもライダーが速く、安全に走れるならば、全力を尽くすのみです。

だって、今、私は「ただそのために」此処にいるのですから!

仕事はシンプルなのが一番です。

予選も終わり、いよいよ今日は決勝!
最後まで気象条件に合わせて燃調を微調整し、解析も進めます。天気は快晴!


ちょっとだけ余裕を見つけて写真撮影。
最終の立ち上がりの石川選手と秋吉選手です。

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秋吉さん、金曜のテストでは他全員を1秒以上引き離してレコードも更新(非公式)。
しかも事前テストではさらに1秒以上速く走れたと・・・

毎周完璧に同じラインで縁石の上を立ち上がってきます。
やっぱすげーわ、この人・・・!

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