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レストア アーカイブ

2006年11月18日

祖父

実はつい先日まで知らなかったのですが、私の母方の祖父は2輪レーサーだったそうです。

私が4年前にロードバイクに乗り始め、レースにも出るようになったのは全然別のきっかけなのですが(また機会があれば日記に書きます)、この祖父には、血、というものを感じます。

#私は幼い頃、祖父母に預けられていた期間があるので、特にそうなのかもしれませんが、祖父とは共感する事柄が多いのです。

祖父は戦時中は憲兵隊所属の狙撃兵でかなりキツイ人だったらしいですが、戦後も事業を興したり、馬術(障害レース)の全日本大会で活躍したり、100頭以上犬を飼っていて猟友会の有力者だったり、なんか色々精力的な人でした。

レースに出ていたとは知りませんでしたが、祖父が走っていたのは今のオートレースの原型になった未舗装のダート時代らしいです(写真)。
かなり本格的に走っていて戦歴は輝かしく、鈴鹿サーキットの創設にも関わったらしいです(!)

当時も賭けレースですので、自分の勝ちに賭けて週末に家が建つような金額を稼ぎ、チームや友人を引き連れて飲みに行って、月曜日までに全部使って帰ってきたと聞きました(祖母談)。

現在オートレースで左右のハンドルの高さが違うのは、祖父のチームが最初に考案したと言ってました。

色々ととんでもない話ですが、本人を思い返せば確かにありそうな話で、話を聞きながら笑ってしまいました(^^;;

写真に写っているバイクは、私にはメーカーすら分からないようなもの(メグロ? 昭和クルーザー??)なのですが、ご存じの方がいらっしゃったら教えて下さい。
なんか、倉庫にまだ残っているかも知れないそうですので・・・。


って、亡くなったような書き方をしましたが、実は、当年とって90歳の今でも壮健です(^^)

未だに猟銃(ドイツ製スナイパーライフルにNikon特注のスコープ装備)担いで冬山に登り、山小屋に泊まりつつイノシシや鹿を撃っておられます。
(音速超える弾速で動物撃つなよ・・・肉残らねぇよ・・・)

送ってもらった鹿肉が、今も冷凍庫に入っています(^^;;

2007年09月26日

祖父(その2) レストア大計画!

以前、一度日記に書いた事のある元オートレーサーの祖父ですが、遊びに行った際に改めて色々記録を見せてもらいました。

ほとんど捨てたと言いながら、倉庫に溢れる無数のトロフィー。普通に「全日本選抜大会 優勝」と書かれた優勝旗が何枚もあります。

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・・・全日本で優勝しないとバイクで祖父を超えられないわけですね。
・・・ハードルたけーよ・・・orz

私が物心ついた時は乗馬に傾倒中で、こっちでもメダルが山のようにあります。兵庫県大会とか阪神大会で優勝してオリンピック出場の話もあったとか・・・。
小さい頃はよく馬場に連れて行ってもらっていて、馬に乗るのは大好きでした。
(もう随分乗っていませんが)

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写真の白馬は将姫(まさひめ)号で、私も乗った事のある思い出深い名馬です。


今は家具や木工細工を趣味で作っていて、祖母(布絵作家)と個展を開いたりしています。
写真の椅子が個人的お気に入りです。

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私は2歳の時の1年間、両親が旅行というか放浪に行きやが・・もとい、赴かれまして(笑)、祖父母に預けられていたのですが、その頃の事もよく覚えています。

思い出は沢山あって大好きな祖父なのですが、自分がこういう年齢になってくると、父といい祖父といい、超えるべき存在が大き過ぎてプレッシャーになりますね・・・。

どちらにしても、精一杯自分らしくやっていく事しかできないのですが。


で、前の日記の一番左の写真、40年前のトライアンフのレーサーがまだ残っていました! かなり傷んでいるようなのですが、祖父に譲り受けたので、色々な方の協力を仰いで、なんとかレストアしてみたいと思います。

本業もレースも一杯一杯なので、時間はかかりそうですが、祖父が元気な内に、是非もう一度、蘇ったマシンに乗ってもらいたいと思います。
大変な事に手を出す事になったような気はしますが、頑張ります!

2008年01月12日

トライアンフ&極東レーサー


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以前に2回ほど日記に書いた祖父のトライアンフですが、正月に回収してきました。

昭和42,43年の全国選抜オートレース大会優勝車両です。(ダート時代です)

ちなみに、昭和38,39年は別の車両(キョクトー)で優勝、40年は準優勝しており、
その車両も回収してきました。

写真(左)が祖父その人と650ccのトライアンフレーサー。当時のライディングを
教えてもらっている所です。

写真(右)はキョクトー(極東内燃機製作所)。600cc単気筒です。

メカについてもざっと説明を受けましたが、一見似ていても、今のものとは
相当に違いますね・・・。インジェクション世代の私には内燃機関の基礎模型の
ようです。マグネトーとか初めて見ました。

それにしても、覚悟はしていましたが相当の痛み具合です。

以前はモーターショーに貸し出したり、買い取りのオファーの話も結構あった
そうなのですが、やはり大切な思い出のマシン、売らずに手許に置いていた
のですが、雨風も十分に凌げない保管場所でかなり酷い事になっています。


果たして直せるものか・・・と不安ですが、知人から良いお店を紹介して
頂いたので、取りあえず相談してみようと思います。

最悪、NC旋盤もフライスもあるので全部作り直す事もできますから、直らない
って事はないと思いますが、本業もありますし、数年がかりの大仕事になり
そうです。

当時始動する度に人垣が出来たというエンジン音を、祖父が元気な内に必ず聞かせてやる!

がんばります!


[以前の日記]

祖父 (当時のトライアンフレーサー写真有り)
2006/11/18の日記

祖父(その2) レストア大計画!
2007/9/26の日記

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