About 2007年09月

2007年09月

« 2007年08月 | メイン | 2007年10月 »

2007年09月 アーカイブ

2007年09月02日

[天文] 多分、今日の夕方打ち上げ!

気象条件から何度か延期されていた人工オーロラ(語弊有り)ロケットの打ち上げですが、このまま行くと今日の19:20になりそうです。

オオカミ少年と言うなかれ。
宇宙モノだとこの手の事は日常茶飯事です。
スペースシャトル打ち上げを見に渡米したけれど、延期延期でそのまま帰ってくる事もよくある話。

流星群だと見えなかったら終了ですが、人工ロケットは延期してくれるので、スケジュールを追いかければ見れます!

という訳で、お時間のある方は是非、19:20頃から南西の空を見上げてみましょう~。

第1回リチウム放出予定時刻
 2007年9月2日(日) 19:26:13

第2回リチウム放出予定時刻
 2007年9月2日(日) 19:26:53

第3回リチウム放出予定時刻
 2007年9月2日(日) 19:27:34

[天文] 観測報告

結構楽しみにしていた宇宙花火(WINDロケット実験)ですが、なんとか見えました!

期待していたよりは暗かったので、見つけられなかった人もいるかもしれません。

見えるはずの角度を事前に調べてカメラを構えていたので、なんとか撮影できました。

写真は、中央上の明るい点が木星です。
木星は太陽・月・金星に次いで、全天で4番目に明るい天体。
(火星の方が明るい時期もありますが)

その下にかすかに見える1等星が蠍座のアンタレス。
この写真では辛いですが、肉眼では赤いのが分かります。
ちなみに、Ant - Ares は同じく赤い「火星に対抗するもの」の意。
(マイミクのあめさんあたりはこの単語から沢山連想するはず(笑))

肝心の赤いリチウム雲は写真の通りの大きさで、3回の放出も個別には確認できませんでした。明らかに不自然な赤みが空にあるので分かりましたが、ちょっと期待したよりも暗かったですねー。
大阪の街中なので、こんなものでしょうか(^^;;

きっと光害の無い岬の南端とか、天文台とかから観測された写真がネットで見られるでしょう。
実験結果が解析されて役に立つことを祈ります!

photo

2007年09月09日

千客万来

先月末から来客が沢山です。

久々に遊びに来た大学時代の後輩や、8耐で知り合ったイタリアチームの通訳さん。親友の少女漫画家と調理師の夫婦。25年間ひたすらレースエンジンをチューニングしてきた職人さん・・・などなど。

仕事を引きずっていて、お客さんが来ても対応がヘロヘロだったりしますが、やっぱり人が来てくれるのは嬉しくて。
深夜まで話し込んでしまって、結局泊まってもらう事になったりしてました。(サーバルームの騒音の中ですが(笑))

しかし、つくづく自分のキャパシティ不足が不甲斐ない。

もっともっと色々な人と話をしたい。自分と違う知識と視点を吸収したい。意見を戦わせて論を展開させたい。
ただ単にバカ話で盛り上がって、徹夜で遊びたい!

体力も能力も全然足りません。
作業効率をもっと上げて時間を作れないか、睡眠時間はもっと減らせないものか、いつも考えます。

photo photo photo

[写真]
左:お土産の山の一部。
  自分も仙台に行ったりしていたので、各地のお土産で
  茶菓子が山積み状態です。スタッフみんな太るぞ?(^^;;

右:今一押しの「カピバラさん」ぬいぐるみ。
  のこのこ歩きます。超遅い。
  http://tryworks.jp/

  上に乗っているのは後輩作製のビーズケーキ。
  気になる方は「ビーズマニア」参照!
  http://www.beadsmania.com/user/kit/motif/gat/index.html

2007年09月11日

レース準備

今週末、9/16(日)は岡山選手権(OPEN)の第4戦です。

第1戦は出場していないものの、第2戦1位・第3戦3位で暫定ランキング2位?という予想外の事態なので、できれば結果を出したい所です!
#雨予報でテンション下がってますが・・・

いい加減ノーメンテだったエンジンはオーバーホールに出しました。カムチェーンが写真(左)のような状態で、切れててもおかしくなかった、と(ガクブル)。

今年の春もバルブが落ちて背骨折った方が居られましたし、私自身、未経験のエンジンブローで転倒しないような自信は全くないので、バルブも全部交換し、できるだけ万全の状態にしました。

最近の酷い転倒を思い返すまでもなく、適切な整備によって避けられる転倒は避けたいと思います。覚悟したリスクを踏むのは好きですが、不要な危険に自分と出場者をさらすのは愚か以外のなにものでもないですから・・・。


他、時間を見つけて特殊工具やパーツをちょこちょこ作ってます。

写真(中)はリアサスのプリロードをできるだけ抜きたかったので、自作した下側の受け皿です(手前側)。奥の純正品に比べて5mm低く、プリを抜けます。

写真(右)はオーリンズフロントのキャップを開ける為の自作アダプタ。
突起部分は無駄にNCで微細加工してます。

どちらも3DCADでの図面引きから旋盤まわしての完成まで1~2時間でした。私の場合工作は仕事ではないので、こういう作業は特に楽しいです。


しかし、今はフロントの動きがかなりおかしくて、ちょっとはまっている感じです(X_X)

無理矢理走れない事はないのですが、前回よりもタイムを上げていかないと表彰台も難しいので、週末までにまともなセッティングに辿り着きたい所です・・・


photo photo photo

2007年09月14日

お空を向いて・・・

全日本マシンの燃調セッティング仕事&レース直前練習で岡山でした。

サポートマシン、未だかつて見た事の無いカラーリングでした。クリームピンク?

で、どー見ても異常なMAPが入っていた(※)ので、さっそく調整。自分のマシンもあって時間が厳しいのですが、とりあえず、ロガーの裏スト実測合わせでパワー空燃費を割り出して全開領域だけでも揃えます。終速8kmアップ。論外。

※前の燃調屋さんが走行後、必ず嘘MAPに書き戻していたそうです。そうか、全日本はそういう世界なのか・・・。

下の方はなかなか合わず、色々パーツを調整したり交換したりしましたが、続きは明日に。エリアはともかく、月末までには細かい所まできっちり仕上げたい所です。


自分の方は不調の足回りを大きく振ってみて、悪くない感じかな・・・と思って攻め始め、ヘアピン立ち上がりでワイドオープン。
空高くフロントが浮いて・・・まぁ、行けるだろうって思ったんですが、次が急な下りなのでなっかなか落ちてこない(^^;;

そろそろ接地しないと次の左が曲がれない~と舵角&バンクがついた状態で接地させてしまい、残念ながらフロント耐えきれず、そのまますっ飛んでグラベルへ。

レース直前で転倒かよーっとちょっと焦りましたが、幸いジェネレーターカバーとスライダーの損傷だけで済んで、すぐに復帰できました。
一応ピットで各部の増し締めと砂利吐きを済ませ、もう一回コースイン。走行に問題なし!

なんか変な音がするフロントとか一部接触しているリアとか、色々問題点は山積み(>_<)なのですが、本番はニュータイヤパワーでゴリ押しします。晴れればですが・・・。


しかし、ウイリー転倒はハズカシイっす。アクセル緩めろよ、とか、リアブレーキ踏めよ、とか(XX_XX)

くー。レース終わったら原付とブラックバードでウイリー特訓します! 何処まででも走れるようになってやる!


あ、ピットは12Aです。気軽に覗いて下さい?。

[写真]
 左:本番カラーリングはまだなので一部モザイクで。
 中:前輪速度センサーの探索中・・・orz
 右:すげー使うの楽しみに買い置きしていた新バンドエイドが使えて満足っ(^^) 肘に1cm程の微っ少な擦り傷が出来ただけですが(^^;;

photo photo photo

2007年09月15日

OPEN第4戦 練習日

金曜の夜に一度帰ったのですが、帰ったら帰ったで案の定仕事が入り、OKに到着したのは昼過ぎ(X_X)

今週末は3連休なんですね。中国道も酷い渋滞でした。

で、早速走るもベストの3秒落ちの40秒台・・・ 話になりません。昨日の夜、さらに突き戻したのがダメダメだったようです。

転倒した時のセットに戻します。これも色々ネガがあるセットではあるんですが・・・

気合いを入れるため(とセットを確かめるため)2時間タイヤをニュータイヤに履き替えて最後の練習枠にコースイン。

先日の練習で37秒に入ったという豊boyさんに引っ張ってもらおうと後ろをついて行っていると、もりぞーさんにまとめてブチ抜かれます。抜き方キツイよなーと思いつつ、新ペースメーカにすべく豊boyさんをかわして追います。
この周38秒4。さっきの走行に比べればかなりマシです。

一度ピットに戻りイニシャルを調整して再度コースイン。
曲らないものの開けることはできて、久々の37秒台。

何台か遅いバイクにからみつつも、その後の4周は全て37秒台で回れました。
最後アタックして36秒台狙おうかとも思ったんですが、体力が尽きてきて諦めました(^^;;

結局ベストは37秒617(自己ベスト更新!)


明日の天候は微妙ですが、晴れなら36秒台狙います!

むちゃくちゃ無理矢理セットな気はしますが・・(^^;;

photo photo

2007年09月16日

岡山選手権 OPENクラス 第4戦結果

取りあえず結果のみ報告です。

予選2位。決勝2位。

優勝は去年の年間チャンプ&今年の1~3戦ポールポジションのZX-10R。
全力で追ったけれど人もマシンも速かった・・・!

負けたのは悔しいけれど、年間ランキングは暫定トップになりました。

12月の最終戦に向けて気合い入れます!


身体のあちこちが痛いです。
かなり必死で追いかけたみたいです(^^;;

photo

2007年09月20日

全力で!

親戚の家に行ったら生後2ヶ月のパピヨンが!

ものすごい速さで走り回って身体に登ってきます(笑)

1時間位、大興奮でじゃれまくった挙げ句、電池が切れたみたいに寝ちゃいました(^^;;

この年頃の子犬は本当に全力で遊びますねー。


photo photo photo

2007年09月21日

[バトン] レース

豊boyさんからのバトンです。 (元はmixi日記です)
基本的にバトンには興味が無いのですが、お題が「レース」だったのでやってみます。

(めちゃ長くなってしまった・・・)


1.最近思う「レース」

 自分が参戦しているのは「岡山選手権」
 これは楽しい。頑張れば勝てる可能性がある。
 エリア選手権も、多分相応のマシンをセットアップして頑張れば成長の場に出来るはず。

 仕事で行った「全日本」と「8耐」

 ・・・勝てねぇ。

 というか、上位10台位は全く別の世界。
 人もマシンも別物。普通のルートじゃ辿り着けない。

 うーむ。
 何を目指すべきか。
 
 とりあえず、自分に出来る限り速くなる。今はそれだけを考えよう。


2.この「レース」には感動

 自分の初MFJレース
 2003年秋 ストリートカフェトロフィー120秒オープン

 初めてスポーツバイクなるものを買ってから1年
 初めてサーキットを走ってから半年

 初めての雨
 初めてのレインタイヤ

 初めて尽くしで右も左もわからない

 予選コースイン1コーナーでいきなり転倒の洗礼
 残り時間2分
 たった1周のタイムアタック

 前も後ろも滑りまくりながら、ひたすら全開で走る

 予選結果2位!


 一転、ドライの決勝

 初の公式シグナルスタート
 出遅れる
 6番手からの追い上げ

 初めてのデッドヒート。競り合い。ブレーキング競争
 ひたすら楽しかった 
 どこまででも抜いて行けそうな気がした

 結果は優勝!

 走行後のウイニングラップで激しく振られる原色の旗
 裏ストレートで2位の選手と拳をぶつけ合って健闘を称え合う
 (今でもこの瞬間が一番好きだ)

 表彰台、シャンパンファイト、月桂冠、トロフィー
 タイムは1分45秒でマスターズに昇格

・・・・・・

 自分以外のクルーはバイクのバの字も知らない普通の友達で、バイクを押す事も支える事もできなくて、シャンパンの回った頭でレース後車検場まで押して行ってぶっ倒れた。

地面に座り込みながら「ああ、これは辞められないわ」とぼーっと思った。レースの世界にどっぷりとはまったレースだった。


3.直感的「レース」

 生存本能の壊れた連中が人工の危険を求めて全てを浪費する業病。

 本来、種の生存圏開拓の為に備わった冒険心や探険心をねじ曲げて、手段を目的化する本能欺瞞遊技。

 栄養補給の目的から外れた美食や、種族維持の目的から外れたSEXと同じ。

 最も無駄で、それ故に、最も文化的な、ヒトらしい、営み。


4.この世に「レース」が無かったら。

 満たされぬ思いを抱きつつ、別の危険を追い求めている気がする。
 学生時代にやった世界放浪旅行の続きとか。


5.「レース」をマイミクに譲り渡すとしたら誰?

 うーん、質問の意図が不明瞭だけれど。

 自分が走れなくなったら、誰かに代わりに走ってもらいたいとは思わない。誰かに自分の人生の代わりや続きを務めてもらいたいと思った事は一度も無い。極端な個人主義者。


6.廻してくれた人について何か。

 「遠慮」をせずにぶつかり合える友人・ライバルになりたい。
 今までの人付き合いにはずっと遠慮があった。人に全力で向かってはいけないというリミッターがかかってる。それを取り払いたい。

 普段は親しい友人で。レースでは「全力」で殴り合えるような。

 血だらけで骨折している瀕死の状態でも、容赦なく止めを刺し合えるような闘いができる相手になりたい。 (自分で言ってて怖いわ(笑))


7.次に廻す10人を「指定」付きで。

 やりたい人だけどうぞ~。


8.一番好きな「レース」は?

 カテゴリなら、やはり見たまま結果の分かるスプリント。
 前を抜いたらポジションアップ、一番前で優勝。
 シンプルイズベスト!


9.「レース」ファン暦何年?

 基本的に自分が走る事にしか興味がないので、「ファン」歴は0年。

 バイクレースを初めてちゃんと見たのは2002年のMotoGP
 見てライディングを学ぶのは好きだけれど、レベルが違いすぎて何の参考にもならなかった(^^;;

写真は初レース後、ぶっ倒れている所。
身体は動かなかったけれど、心はとても高揚していた。


photo

2007年09月23日

全日本JSB調整

先日から、KengYangとして「SBS KIDANI」の石川号(#57)の燃調サポートをやってます。

今回の全日本はポップスグループ angela とのコラボレーションで桃色カラーです。

エントリー名は「angela with SBS木谷」

photo"

angela 公式

参戦告知

9/16のエリア戦では豪雨の中最後に転倒したものの、2位表彰台を獲得。
短い時間とパーツの制限の中でかなりセッティングに苦しみましたが、ライダーもスタッフもキッチリ仕事をこなし、それなりの結果は出せました。

特に雨とか極寒とか酷暑だと、燃調を合わせられるか合わせられないかで大きな差が出る(雨降って同じキャブセットで走る人は居ません)ので、うちとしてはやり甲斐がありました。
#その分、同日の自分のレースのセットでポカをやりましたが・・・。


詳しいレポートは自分の分とも合わせてまた後で書くとして。

この土日は突貫作業で直ってきたマシンを岡山に持ち込んでセッティングでした。

細かくネガを潰しつつ、計6パターンに振った燃調を試してログを取って分析。


練習終了後、ベストラップの1周の走行グラフをライダーと1時間以上かけてじっくり見つつ、細かなダメ出し・打ち合わせ。
#かつ、私の個人的勉強。全日本ライダーの全操作が目の前に!(嬉) なんという役得!!


まだ車体関係で幾つか問題はあるものの、エリア戦の時に比べれば、遙かに良い方向に進んでいます。

次はレースウイークの金曜日!
それまでに完璧なニューマップを用意して行きます。楽しー!


しかし、全日本マシンは各ギアも変更可能だし、色々ピンポイントで合わせられて羨ましいですねー。

自分のマシンと比べると、カムやらなんやらが変わっている分、加速Gは全然違うし、サスからブレーキからトップブリッジから、全っ然違うモノが付いているし。

うーん、その16.5のホイールとカムだけでも外して持って帰りたいんですが(笑)
いや、一番欲しいのはリアサスかも・・・ あの初期動きの滑らかさ、しっとり感は一体なんなんだ! と思わず暴れたり(^^;;

やっぱり、サーキットに行って走らないのは寂しくて、「これに乗ったら35秒出るかなぁ・・・」とか妄想してました(^^;;

2007年09月26日

祖父(その2) レストア大計画!

以前、一度日記に書いた事のある元オートレーサーの祖父ですが、遊びに行った際に改めて色々記録を見せてもらいました。

ほとんど捨てたと言いながら、倉庫に溢れる無数のトロフィー。普通に「全日本選抜大会 優勝」と書かれた優勝旗が何枚もあります。

photo

・・・全日本で優勝しないとバイクで祖父を超えられないわけですね。
・・・ハードルたけーよ・・・orz

私が物心ついた時は乗馬に傾倒中で、こっちでもメダルが山のようにあります。兵庫県大会とか阪神大会で優勝してオリンピック出場の話もあったとか・・・。
小さい頃はよく馬場に連れて行ってもらっていて、馬に乗るのは大好きでした。
(もう随分乗っていませんが)

photo

写真の白馬は将姫(まさひめ)号で、私も乗った事のある思い出深い名馬です。


今は家具や木工細工を趣味で作っていて、祖母(布絵作家)と個展を開いたりしています。
写真の椅子が個人的お気に入りです。

photo


私は2歳の時の1年間、両親が旅行というか放浪に行きやが・・もとい、赴かれまして(笑)、祖父母に預けられていたのですが、その頃の事もよく覚えています。

思い出は沢山あって大好きな祖父なのですが、自分がこういう年齢になってくると、父といい祖父といい、超えるべき存在が大き過ぎてプレッシャーになりますね・・・。

どちらにしても、精一杯自分らしくやっていく事しかできないのですが。


で、前の日記の一番左の写真、40年前のトライアンフのレーサーがまだ残っていました! かなり傷んでいるようなのですが、祖父に譲り受けたので、色々な方の協力を仰いで、なんとかレストアしてみたいと思います。

本業もレースも一杯一杯なので、時間はかかりそうですが、祖父が元気な内に、是非もう一度、蘇ったマシンに乗ってもらいたいと思います。
大変な事に手を出す事になったような気はしますが、頑張ります!

2007年09月28日

全日本JSB@岡山国際 金曜日程

photo
[写真]
パイパーコーナー裏テントピット


すいません、長いです。

要約すると↓だけです。
・楽しく頑張ってます
・石川号は33秒4で目標タイムクリア
 ポイント取得に向けて鋭意挑戦中!


最近「本業になったから」と言い訳しつつ、ずっとロガー分析・燃調ソフトを作ってます。
結局、今日の金曜テストも徹夜明けで行く事になってしまいました。

普通の仕事もあるので一旦帰ってきたのですが、また9時間後には岡山に居るはずです(^^;;


しかし、自分でも呆れ返る位実装したい機能が色々浮かんできて、視界が白黒になって腰痛で座れなくなるまでPCの前にいます。

サーキットも、自分と依頼仕事を合わせて今月は10回以上行ってます。文句なく最多ペースですねー。

用意したMAPを試して、微調整して、現地でソフトを改良して。
さらにデータを持ち帰って新しい分析方法を考えて。

もう何百時間数字の羅列とにらめっこしているんだか。
頭オカシイ気がします(^^;;


でもそのお陰で、1000か600での岡山・鈴鹿・菅生の走行データなら、数秒間のログで何処のコーナーをどんなペースで走っているか分かるようになりました。滑った瞬間も、スリップに付いたのも一目瞭然です。

自分でもちょっとマニアックかな、と思うので、興味のない方にはこの日記自体、本当に意味不明で無価値だと思います。すいません(^^;;


基本的な加速G分析や100%加速時の最適燃調の算出はかなり煮詰まってきました。複数の周回の同一セクション・重複回転数域の加速Gを自動的に集計・比較算出してくれるようになったので、ピットインの3分間で必要な補正値を割り出して、即新MAPを放り込む事が出来るようになりました。

気象条件別の補正パラメータも、大雨だの霧だの、バカみたいな炎天下だの、恵まれたのか呪われたのか、自分のレースを含め、僅か数ヶ月で極端なデータまで揃いました。(低温時はこれからですが)
純正補正センサーの無い湿度の影響が思った以上にでかいです。

水温やエンブレへの影響についても、トライ&エラーのデータがかなり揃ってきました。これは8耐様々です。


ところが、実際のライダーの操作に対するレスポンスとセクション分析を始めると、これがまた切りがありません。

各周比較やセクション比較(岡山は私のソフトだと16セクションです。16になるにはちゃんと意味があります)は当然として、ライダーと一緒にログデータを見ながら話をする際に、できるだけ分かりやすいグラフのデザインや色遣い、特定ポイントの数値データの表示、集計など。
目的が「見やすさ・わかりやすさ」なので、本当に無限に手をかけられます。

さらに、ざっと思いついて手がけているものは。
・各セクション別/アクセル開度別の空燃費のマトリックス集計
 (セクションタイムと合わせてコースマップ上に表示)
・カセット交換式ギアの全組み合わせでのラップシミュレーション
・各ギア別の最適MAPの自動生成
・ギア別MAPを複数パターン組み合わせた場合のタイム短縮シミュレーション
・各ギア別の最適シフト回転数シミュレーション
・最適シフト時の短縮予想タイム算出
・「開け始めをぼかす」というアナログ調整の定量化
 (アクセル開度の時間変化率をとって、アクセル開度の時間積分と実際の区間タイムの相関を出す)
・空燃費別のエンジン実出力統計

※シミュレーションは単純に減速比を放り込んで計算するとかではなくて、過去の走行データからの各セクション走行抵抗、エンジン回転数・アクセル開度別実測出力を使用して、ちゃんと実際の結果に沿うように分析してます。


基本的に自分がライダーなので「何をどうやったら結果的に速いのか」「なぜ速いのか」「どれだけ速いのか」に好奇心が尽きません。

サーキットは面白いです。「結果」が出ます。厳しいけれど、分かりやすい。

限られた時間と試行回数、機材の中で最もベターな解を導き出さねばならないのも、まさに実戦そのものです。詰め将棋的な側面がありますね。


石川号も計10種類のMAPを試して、エンジンの特徴は大体つかめました。かなりの精度で最高出力を出す燃調が導けたと思います。

インフィールドもかなり走りやすくなったと言ってもらえましたし、グラフを見ながら車体の問題点の洗い出しや、走り方・注意点の検討も出来ました。

そして、さすが石川さん。予定通りきっちり33秒前半のタイムを叩き出してきました。予選・決勝、このマシンでどこまで行けるのか楽しみです。


まだ調整できる部分がありますので、明日の予選までに今から新MAP作って持って行きます! 

・・・溜まった通常業務をこなした後に(苦笑)

sitemapsitemap